![]()
第11話 「コンニャク残して」
- 早まってはいけません。
 - 我々、ダークザイドのモットーを忘れないように。
 - 人知れず密かに…分かりましたね。
 
- このコーヒーは、何の豆を使った!?
 
- いつも言っているはずだな。
 - コーヒーは、ブルーマウンテン4、ブラジル5、モカ1の混合豆を使うのが一番うまいと。
 - それからあなた、確かにその服装はダサい。
 - あなたの歳なら、せめてセロッティを選びなさい。
 
- 酒を飲んでは大っぴらに人間を襲う?
 - お前の行動は我々のモットーから外れている。
 - 闇次元界ではあんなに大人しかったお前が。
 - 我慢しろ。
 - お前にはきっといいことがある。な。とにかくお前には新しい仕事を紹介しよう。
 
- あれほど飲むなと言っただろ、来い!
 - バカめ!目を覚ませ!
 - 人間共に我々の存在を知られてはならん!これは掟だ!
 - いいか、この次は命はない!
 
- ウェイトレス!このロールキャベツは失格だ。作り直してもらおうか。
 - 知らないのか。キャベツというのは外側から8枚目までの葉だけを使わなくてはならない。
 - キャベツならではの歯ごたえと甘さを楽しめるのはそこだけだ。
 
- 蒟蒻(コンニャク)。
 - 蒟蒻(コンニャク)のお礼だ。
 - バナナパフェか。
 - フッ、甘い物が好きなのは幼児性が抜けきっていない証拠だ。
 - フッ、その上、さして似合うとも思われない長髪にその服装。流行に流されやすい割には金がないと見た。
 - 君は正直な奴だな。
 
- 持っていろ。シワにするな。
 - 知っているか!
 - 世界で初めてのジャケット、つまり背広は、1787年イギリスのセービロードにある小さな洋品店で作られた。
 - それからあっという間にイギリス紳士の間に広まったという。
 - 言ったはずだな。この次は許さんと。
 - ブラックアウト!
 
- (予告より)
 - 俺も応募するぞ。
 
第12話 「ダルマさん転んだ」
- そう、ある秘密組織に所属する選ばれた戦士だ。
 - シャンゼリオンの噂は聞いていた。
 - いつかはお目にかかれると思っていたよ。
 - まあその事はいい。それより、お前を試してやる!
 
- ここは俺のトレーニングジムだ。お前も戦士なら日々の訓練を怠ってはいまい。
 - そんな事ではダークザイドには勝てないぞ。
 - ムン!ファァァァァ!・・・・・ファ!
 - 次だ。
 - だらしない奴め。フン!フン!ファ!
 - 男に触られるのは嫌いでね。
 - 俺は女の為に戦う。特にあんたのようないい女を守る為にね。
 
- 謙遜は無用だよ。君は素直でいい。
 - 君のような女は守りがいがある。
 
- やあ、偶然だな。乗れよ。
 - 勘違いするな。ダークザイドについて話しておきたい事がある。それだけの事だ。
 
- ウェイトレス。このトマトスープは出来損ないだ。作り直してもらおうか。
 - 知らないのか!?
 - トマト料理で大事なのはトマトに汗をかかせる事だ。水分が多すぎるとトマト本来の味がぼけてしまう。
 - 料理する前に余分な水分を出してやる事でトマトは本来の味を発揮するのだ。すぐ作り直してくれ。
 
- 俺が知らない事は無い。
 - 嘘さ。
 - ただこうしてあんたと食事がしたかっただけだ。あんたは俺が出会った中で一番いい女だからな。
 - 乾杯。
 
- 待たせたな。乗れよ。
 - まさか。
 - お前は俺が出会った中で一番いい女だ。
 - 惚れたのか、俺に。ならばもらうぞ、貴様のラーム。
 - ザンダー。
 - 何の用だ。ザンダー将軍様がわざわざ会いに来て下さるとは。
 - ふっ、シャンゼリオンか。大した奴じゃない。興味は持てんな。
 - どうかな。それに、俺としてはシャンゼリオンよりもあんたと勝負がしたいんだよな。なんだったら、今ここで。
 - フッ。
 
- 偶然だな。乗れよ。
 - 俺の車には世界一の女しか乗せないんだ。
 
- 知っているか。
 - 世界で初めての公園は1653年にイギリスで創設された。その公園で最初にデートしたカップルは死ぬまで幸せに暮らしたという。
 - 随分勉強したからなあ。
 - 人間界じゃ当然の事だろ。
 - いや・・・。
 - だるまさんが…転んだ?
 - い…い~や?
 
- だるまさんが転んだ…
 - だるまさんが転んだ…だるま、だるま返し、達磨糖、樽みふだ樽割……
 - 無い。
 
- 偶然だな。
 - あんたも俺に会えることを期待していた。
 - 聞かせてくれ、俺のことを少しは好きか?
 - バカにするな!俺を良く見ろ。
 - ん~。
 - お前には関係のないことだ。
 - よせ!
 - フン、何のつもりだ!
 - バカな!
 - 離せ、ユリカ。
 - バカな女だ。お前は単なる俺の秘書であったはず。
 - 余計な真似を。もうお前には用はない。消え失せろ。
 - 何を!
 - 違う、俺は本気でお前を…。
 - 何ィ!?
 
- フン。
 - ケリをつけてやる。貴様を倒しエリを俺のモノにする。
 - ブラックアウト!
 - お前も武器を取れ。
 - とどめ!
 - シャンゼリオン、手強い奴。
 - そして何てバカなんだ。
 - 勝手にしろ。
 
第17話 「ライバルいっぱい」
- わかりました。新しい職場を探してみましょう。次の方どうぞ。
 - あんたは。
 - まさか、あんたも胃に穴があいたとか言うんじゃあるまいな。
 - 世の中には忘れたい事もある。
 - 何ぃ!?
 - お引き取り願おうか。
 
- 失礼。
 - できればお前には二度と会いたくなかった。
 - が、やはり我がプライドの傷口は縫っておく必要がある。
 - 知っているか!
 - 世界で初めての外科手術は紀元前235年、インドで行われた。麻酔無しでな!
 - その時の患者は自分を瞑想状態に置き、無事手術を乗り越えたと言う。
 - ブラックアウト!
 
- お嬢さん、大丈夫ですか。
 - 何ぃ!?
 
- 手を出すな。俺とシャンゼリオンは宿命のライバル。俺がケリをつける。
 - 俺の相手に手を出すな。
 - ん?
 
第18話 「さらなるライバル」
- ん?あのハーモニカの音は…。
 - 闇将軍ザンダー、闇貴族デスター、ふざけるな!
 - シャンゼリオンを倒すのはこの俺だ。
 - 貴様は・・・。
 
- 知っているか!
 - 世界で一番高級な靴は今から23年前、ニューヨークのティファニーでアザラシの皮を使って作られた。
 - その職人は今でも健在で、南アフリカに暮らしているという。
 - シャンゼリオン。俺と貴様の宿命も今日で終わりだ。
 - シャンゼリオン。ここが貴様の墓場となる。
 - ブラックアウト!
 
- 後ろから襲うとは卑怯な。
 
- 怒りだ。奴の怒りがパワーアップをもたらしたんだ。
 - 今のシャンゼリオンは真っ当な戦士。卑怯者に奴と闘う資格はない。
 
- 今のお前と闘って勝てる自信はない。
 
第22話 「幻の埋蔵金!」
- 何かワケがありそうですね、銀行員さん。
 
第23話 「ナゾの闇法廷!」
- 裁判長、次なる闇法廷の開廷をお願いしたい。
 
- 被告人涼村暁は1996年4月3日、弥生銀行渋谷支店より少なからざる現金を借入、この際、返済計画書なるものにサイン捺印したものの、その契約を履行したこと一度もなく、この為銀行員A、Bの精神を破壊、さらに一社会人としての二人の立場を危機に追い込んだ罪、山より重し、以上であります。
 
- それで被告が借金を払わない為に、あなた達はどのような被害を受けましたか?具体的に教えて下さい。
 
- つまり被告の借金を被告になりかわって支払っていた。
 
- 異議あり。弁護人の質問の意図が不明です。
 
- 裁判長、すでに闇法廷が開廷してしまった以上、そのような論議は本末転倒だと思いますが。
 
- ふっふっ…。
 
- 裁判長、今の弁護人の陳述に関連して、検察側は証人の喚問をお願いしたいのですが。
 
- ではまず、あなた達と被告涼村暁との関係を教えて下さい。
 
- 今年になって被告人の様子が変わったということはありませんか?例えば金遣いがあらくなったとか。
 
- 被告が気前が良くなったのは正確には今年の4月3日以降ではありませんか?
 
- ということはつまり被告が銀行から借金をした後ということになり、
 - 弁護人が言うように被告が世界平和の為に金を使ったという説はあやしいと言わざるをえません。
 - 明らかに被告は個人的な楽しみの為に湯水のように金を浪費したのであります。
 
- 裁判長、見てのとうりです。被告のいい加減さがこれでまた証明されたと思いますが。
 
- あなたは被告と喧嘩をしたことはありますか?
 
- 何度かではなく、何度もではありませんか?
 
- あなたは真面目で誠実で優しい人間と喧嘩をしたいと思いますか。
 
- 先程の証言と矛盾しますね。
 - 本当は被告はいい加減でこすい救い様のない人間なのではありませんか?だからあなたと喧嘩になった。
 - どーなんです。法廷で嘘をつくと重大な罪になりますよ!
 
- 以上です。
 
- 裁判長、もはやこの私が何を言う必要がありましょう。被告涼村暁のいい加減さ人の気持ちを考えない非人間性は十分に立証されました。銀行員A、Bの失ったものを考えると被告涼村暁に生きている資格はありません!
 - したがって検察側としては被告人涼村暁に死刑を求刑するものであります。
 
- 知っているか!世界で初めての死刑は紀元前578年ローマのグラシナスという小さな村で執行された。
 - その地は今はナルハと名前をかえ、だが、死刑執行の場所には今でも十字架が残っているという
 
- 無理だ。弁護のしようがない。俺の勝ちだ。
 - 何ィ!
 - 異議あり!本件とは無関係です。
 
- 馬鹿な。正しいのは俺だ!俺が間違うはずがない。
 
- 一つだけ、計算が違ったがな。
 - お前、どっちを信じる。シャンゼリオンか?俺か?
 
第24話 「人生最悪のナンパ」
- 何の話だ。
 - フン。
 - ザンダー将軍ともあろうものがその慌てぶり、ふっ、そういえばあんたもあの女にひどい目にあったとか。
 - 闇次元界も人間界も同じ、女は恐いか。ハハハハハ。
 
- 覚えておけ、ユリカ。あれがザファイアの恐ろしい所だ。
 - すなわち、尽くして、尽くして、ついには相手を滅ぼしてしまう。
 - ブラックアウト!
 - 邪魔はさせん!
 - ザファイアはただの馬鹿女ではない。一度火がつけば一流の戦士。ま、せいぜい頑張るん…。
 
第26話 「闇の騎士、出馬!」
- 見事だ。自在に人間を操る催眠術。その力、俺に貸してもらおうか。
 
- 諸君。諸君には色々と貸しがあったな。人間界で諸君が生きていくために私は何度も骨を折った。就職の斡旋、それからいろんな悩みを聞いてやった。その借りをこれから返してもらいたい。前々からの約束通り、諸君が人間界で稼いだ金の一部を出してもらおう。
 
- いえ、当然の事をしたまでです。お年寄りは国の宝ですから。何か困ったことがありましたらいつでも相談にのりますので。
 
- 街はきれいにしておかなければな。
 - 『違う、俺は本気でお前を…』
 
- 大丈夫ですか。何か困ったことがあったらお訪ね下さい。黒岩省吾をよろしく。お気をつけて。
 
- ん?
 - ザンダー、ダークザイドとは一体何だ。
 - わからんのか。闇次元界は既に滅び、我々ダークザイドは人間界でこそこそと生きる亡霊へと堕落した。俺はダークザイドであることをとっくの昔に捨てているのだ。
 - 誇り?人間共のラームを、ちまちまと吸いながら生き長らえている我々に誇りだと!?
 - 笑わせるな。ザンダー、俺は遊ぶぞ。
 - 人間界で思いっきり遊ぶ。
 
- 黒岩省吾に清き一票を。若さと情熱の黒岩を、黒岩省吾をどうぞお願い致します。
 - この程、知事に立候補した黒岩省吾です。
 - みなさん、知っていますか。世界で初めての選挙は紀元前1432年、中国のタイミーという小さな村で行われました。人口はたった231人の村でしたが、公正な選挙の結果選ばれた村長はその功績を認められ、やがて皇帝へと上り詰めていったのです。そう、皇帝へと。皇帝へと!
 
- 人間でないから、人間界のことを客観的に見ることが出来るのだ。
 - 今の日本は腐っている。それは人間が腐っているからだ。
 - 俺ならこの国を立て直す事ができる。
 - これ以上話す事は無い。お引き取り願おうか。
 - あ、そう、言い忘れていたが、
 - 黒岩省吾に清き一票を。
 
- 皆さん、騙されてはいけません。我々はいつも口の上手い無責任な政治家共に言いくるめられてきたのです。みなさん、私に全て預けて下さい。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。
 
- ふっ、くだらん。
 - 別に、ただ、私は皆さんに言いたい。甘い餅の誘惑をはねのける勇気を持って下さい。そして、政治に何か期待する前に、皆さん一人一人が我が国の為に何をするべきか、それを考えて頂きたい。それだけです。
 
- 本日はようこそ。黒岩省吾に清き一票を。
 
- 驚いたよ。まさかあんたが俺の応援に駆けつけてくれるとはな。
 - どういうつもりだ。女心は分からぬと言うが。
 - いいのか。知っているはず。俺は俺に惚れた女のラームを好むと。
 - これが俺の真の姿。本当にこんな俺を愛せるというのか。
 - 前にも言ったはずだ。俺は本気でお前の事を…
 - うっ!貴様ぁ!謀ったな!
 - 待てっ!
 - ケリをつけてやる。俺の野望を阻む者には死を!
 - どうした!あっ。うーん?
 
- ありがとうございます。ありがとうございます。
 - 人間の人間による人間の為の政治を目指します。
 
- 『前にも言ったはずだ。俺は本気でお前の事を…』
 
- 見ているがいい。
 - 俺の手でこの国を乗っ取る。
 - これから俺の本当の戦いが始まるのだ。
 
第28話 「犬と猫と馬と鹿」
- 『俺は本気でお前のことを・・・。』
 - 『何ッ!』
 - 『貴様、謀ったな!』
 
- 5分だ。5分だけ時間をやる。
 - で、何の話だ。
 - 約束の時間は5分だったな。
 - 時間だ。とめろ。
 - 今の俺には時間がない。
 - お前にかかずらわってる時間もな。
 
- んん …ん?
 - 何のつもりだ、貴様。
 - ふっ、勘違いするな。俺は部下を救っただけだ。
 - エリを襲えばきさまが現れよう。俺は自分の部下を失うわけにはいかん。
 - フッ、知っているか!
 - 世界の歴史で最も愚かな法令は泰のチョウコウによって発せられた。自分の部下達の忠誠心を試すために鹿を馬として時の皇帝に献上し、その馬を正しく鹿と呼んだ者を厳しく罰したという。
 - そこから馬鹿という言葉が生まれたのだ。
 
- 検討しておきましょう。
 - フッ、
 - 現段階であのダムを造る必要は無い。
 - 馬鹿な。放っておけばそれでいい。
 - 人間の為に何かをしてやるつもりは毛頭無い。
 - 愚かで、嘘つきな人間の為にはな。
 - 『貴様、謀ったな!』
 
- どうかな。俺の本心をお前に打ち明けるつもりは無い。
 - 信用できない女だからな。あんたは!
 - とにかく、これ以上俺に関わるな。
 - できればお前の顔は二度と見たくない。
 - エリ!
 - 貴様。フッ。
 - ウッ、オウ、オ。
 - ウアッ、ウアアアアアア。
 - 大丈夫だ。俺は暗黒騎士とうたわれた男。これくらいのキ・キズ。ハアハア…
 - 何故逃げなかった。俺を…置いて。ハアハア
 
第29話 「速水はヤミに!」
- ん?
 - いや。
 - 食べないのか?
 - 俺もだ。フッ。
 - 知っているか。
 - 人類が始まって以来、最も大きな恋愛は1996年10月黒岩省吾と南エリによってなされた。そう歴史に刻まれるだろう。
 
- これはこれは。
 - おかげさまで。
 - だから?
 
- 教えてくれ。俺はどうすればいい。人間の女に本気で惚れたのは初めてだ。
 - どうお前と付き合えばいい。
 - これ以上は無理だ。
 - ふっ、うわぁぁぁぁ……。
 - 何を驚いている。
 - 知っているはずだ。
 - 俺は、俺に恋する女のラームを吸わなければ、生きてはいけない。
 - エリ。
 
- 今日はこれでお別れだ。
 - 仕事に行かなければならない。エリ?
 - 無理を・・・言うな。
 - エリ。
 - これは‥‥!?
 
- あれがヴィンスーの力だ。
 
- 初めて愛した女の為だ。
 - つけあがるな。身分が違う。
 - 俺は知事だぞ。
 - ブラックアウト!
 
- ん?
 
第37話 「嵐の前のバケタケ」
- 何か 疑問な点でも?
 - 総理、あなたは私の議案書の意図を理解しておられないようだ。
 - 頭が悪いのか、眼鏡が悪いのか。
 - 私が言いたいのは総理という役職そのものを無くすこと。その上で、この私が新しい国の初代皇帝となる。
 
- ふっ、何を慌てている?
 - こうなって当然だ。
 - あの議案書はいわば俺の予言書だ。
 - そして俺の予言は…100%的中する。
 - 俺は都知事…まずは東京からだ。
 
- わたしが皆さんを守る。
 - このわたくしが、皆さんの生活を守ります。
 - 未来永劫に渡って。
 - 都民の皆さん、全都民のみなさん。
 
- 知っていますか?
 - 世界で初めてのホットケーキは1632年、イギリスの小さな農家で初めて焼かれたのです。
 - その家庭に母親は無く、父親は、子供のために愛情を込めて、ホットケーキを焼きました。
 - 皆さん、全都民の皆さん、私に皆さんのホットケーキを、焼かせて下さい!
 
- 私は皆さん一人一人の為に尽くしたい。
 - 愛情を込めて、尽くしたい。皆さん、私はここに、
 - 東京都を独立国家とし、その東京国の
 - 初代皇帝となることを宣言します。
 
- 「あなた、一体何考えてるの?省吾!」
 - やれ。
 
第38話 「皇帝の握ったもの」
- はははははははっはっ ごきげんはいかがかな、涼村都知事。
 - そう、俺は知事を引退した。そして、東京国の初代皇帝に即位したのだ。
 - 皇帝として貴様に命令する。お前は一生その部屋で暮らすのだ。安心するがいい家賃はタダだ。
 - 食事にも気を使っている。私立探偵よりは、いい暮らしができるぞ。
 - ふっ
 
- 進んでいるか?例の研究の方は。
 - 結構。
 - その為にも劣悪な遺伝子は排除しなければならん。
 - ユリカ、知能指数の低いものを消去せよ。
 
- 我が東京国の国民に告ぐ。我が国はいずれ最強の軍事国家として全世界を征服するに至るだろう。
 - その為に神聖なる東京国の人民達よ。強くあれ。優秀であれ。劣等なる者に用はない。落ちこぼれには死を!
 
- ふっ 現れたか。が、遅かったな。
 - 今や東京は俺の物、明日 俺は戴冠式を行い、正式に皇帝に即位する、
 
- いいだろう。ケリをつけるか、シャンゼリオン!
 
- ふっ、笑わせるな、俺のせいだとでもいうのか
 - 違うな、その… 子供の心が弱いだけだ
 - 弱い人間など虫けらも同然、同情する価値はない。
 - 「さよなら、省吾。」
 
- いや、奴は来る。必ずな。
 
- 「Dogyuun!!」
 
- うわ!なんなんだ、これは
 
- 貴様!
 
- ブラックアウト!
 
- お前、俺が怖くはないのか?
 
- 撃ってみろ!
 
- もう一度、虫けらで無いことを、証明して見ろ!
 
- あ、うわ!あっ だっ !うわ あっああっ!
 
- あっ あああっ あっ
 
- 知って…知っているか…
 - 世界で初めての
 - 皇帝は‥‥
 - 皇帝は‥‥
 
- Fin.
 


前のページへ